fc2ブログ

Ball Clock BK

Category

Comment

Trackback

Profile

ぴら

Author:ぴら

辛口多し。。。ごめんね。。

pyramid8390


QR Code
QRコード

Visitor

§ カフカの『変身』 
[20100326]
変身

カフカの『変身』


去年ね、ナイロンの『世田谷カフカ』を観まして。
これはカフカの作品の舞台化ではなくて
カフカへのオマージュ的舞台だったんですが。

そんなにケラさんがカフカ好きなら
とりあえずいっぺん読んどこか~と
本屋で買ったのが『変身』でして。

別にこの公演の予習のために・・・ではなく
カフカ作品の中で一番本が薄かったから。。。
隣にあった『城』なんて三倍ぐらいあったもんね。

薄かったんで電車ん中であっという間に読めたんですけど。。

最初に思ったのが「虫って、あーた・・・(苦笑)」

あとからじっくり考えると一種の比喩みたいなもんでしょうけど
字面だけ追っちゃうと「起きたら虫ってwないないない(笑)」
自分の感性の貧しさには情けなくなるけどね。。

それを舞台化?うわ~一回観ればいいや。。
カフカはわからんし~。。。みたいな反応だったわけで。

実際に観てみると斬新な舞台で。
ほぅ、こういう作り方もあるんだ、面白いじゃないか・・・だったんですが。

装置も照明も面白いし、役者の動きも面白い。

無駄のないシンプルな作りで舞台を完成させてしまうというのは
さすがにイギリスの演出家ならではだなぁと。


 
この舞台、とにかくアート

装置、照明、音、衣装、メイク、そして動き、すべてがアート。

舞台は総合芸術とはよく言いますけど
バーコフ氏のこの舞台こそ総合芸術というに相応しい。

そして森山未來くんの突き抜けた身体能力を活かした表現力。
未來くんだからできる"虫"の悲哀は心を揺さぶってくる。
グレゴールはお母さんにもっと愛されたかったのかな。。
未來くんのグレゴールからは
お母さんに褒めてもらいたい、認めてもらいたいというのが感じられる。
妹を音楽学校に入れるという話も、お母さんが喜ぶから・・・みたいな。
「お母さんに会いたい」という台詞だけじゃなく
壁越しに話しかけてくる母親の声を聞いて
ゆっくり近づいて壁にぴたっと身を寄せるグレゴールに
そんなことを感じた。。。

あ、未來くん結婚おめでとうございます。
パパになるとか。重ねておめでとう。

妹グレタは初舞台の穂のかちゃん。
初舞台にしちゃえらくハードルの高い舞台を選んだもんだなと。。
でもあっさりクリアした印象ね。
声もパントマイムもちゃんと客席に届いてる。
度胸も含めて初舞台とはおもえない出来。
久しぶりの実力派の二世ですな。

お父さんは永島敏行さん。
独善的で見栄っ張りなクソ親父。
くるりんヒゲと白塗りで頑張ってるんだけど。。
アートな世界にちょっとなじんでない。。
もちょっと動きをデフォルメしたほうがいいと思う。
クソ親父には見えましたけど。。

お母さんは久世星佳さん。
久世さん出てなかったら観てなかったかもしれない。。カフカだから。。
いや~観といて良かった舞台だったんで感謝。
グレタと並ぶとミニー母娘みたい。。
息子は可愛いの、でも"虫"・・・
かまってあげたいの、でも"虫"・・・
みたいな相反する母親の気持ちがよくわかる。
「自由になりなさい」の中には
グレゴールに対する愛情と
これで普通に暮らせるという安堵感があった。

ちょっとしか出番のない主任の福井貴一さん、
下宿人の丸尾丸一郎さんも
バーコフ氏の作り出した世界観をしっかり表現。

余談ですが。
丸尾さん所属の劇団鹿殺し。
演劇人たちからの評判がえらく高い。
劇団名でちょっと引いてたのもあって観たことないけどどんなんなのかね。。
いつか機会があれば。。


そうそう、グレゴールはいったいどんな虫に変身したんだと。。

本を読んだ印象ではイモ虫とかムカデのような足のいっぱいある虫っぽかった。

未來くんの"虫"はクモっぽい。

ま。
カフカは何の虫かをはっきりさせたくなかったみたいなので。
それぞれが思い描いた"虫"ということで。。

ブログランキング・にほんブログ村へ
2010-03-26(Fri) 13:39 | 観劇 | ストレートプレイ | CM(2) | TB(1) | 編集 |

コメント
  • アートな作品 from 麗

    >装置、照明、音、衣装、メイク、そして動き、すべてがアート
    ほんと、その通りだね!
    全部計算しつくされてて、一つの作品として完璧でした。

    未來くんの身体能力すごいよねぇ。
    本当に虫に見えたもんなぁ。
    原作ではイモ虫とかムカデのイメージなんだね。
    ぴらさんはクモかぁ。
    私は真っ先にゴキブリを思い浮かべてました。(笑)

    それぞれに違う虫をイメージしてるのも面白いわ。

    2010-03-28(Sun) 02:13 | URL | #qhVXTLRM [ 編集 ]


  • ミスターG from ぴら

    下宿人に向かっていく時はたしかにGOKIちゃんぽかった(笑)
    部屋にいる時とか上から落ちた時なんかにクモだなって。。
    スパイダーマン連想しちゃったからね。
    それにGOKIちゃんなら飛べるよな~と(笑)

    ああいうアーティスティックな舞台は
    日本人演出家には少ないから新鮮だったね。

    2010-03-28(Sun) 13:26 | URL | #UAFbf53c [ 編集 ]


    コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

  • トラックバック
    ⇒ http://cool8390.blog82.fc2.com/tb.php/975-8ef4d867

    森山未來くんが”虫”に!! って事で話題になったこの作品、観に行ってきました。 カフカの「変身」 いやぁ~、どんな風に”虫”を表...

    ≪ あらららら~ | HOME | 映画「ハート・ロッカー」 ≫

    copyright © 2005 THEATER BOX all rights reserved.

    Template By innerlife02

    RSS1.0 ,
    Calender+
    06 | 2022/07 | 08
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31 - - - - - -

    Infomation

    おけぴ

    おけぴ携帯劇場MAP

    観劇総合ポータルサイト・カンフェティ

    こりっち

    演劇ライフ

    e+

    チケットぴあ

    ローチケ

    彩の国シェイクスピアシリーズblog

    PARCO劇場blog

    Sept blog

    イーオシバイドットコム

    Theatrix!

    e+エンタメブログランキング

    自転車キンクリーツカンパニー

    ナイロン100℃


    Blog Parts


    E-mail form

    Name:
    Mail:
    Title:
    Comment:


    Link Spetial Thanks
    フルーツメール

    b-cures.

    Simple Life

    空色地図 -sorairo no chizu-

    今日もわんパグ


    RSS Feed