なにかとストレスの溜ることが続くハムレットに
近藤芳正さん。
ややオフェーリアに主導権を握られ気味です(^_^;)
オフェ(←ハムレットはこう呼んでる・・・)に「尼寺へ行け!」というのが
恋愛の駆け引きから生まれた言葉というのは新しいです。
平和に平凡に暮らしたいのに煩悩の固まりの母ガートルードに悩まされ、
亡き父・先王の亡霊(小っちゃ!)にクローディアスへの復讐を命じられ「なんで俺なんだよぉ~」と言いつつ、復讐を果たし死んでいく。
笑っちゃうんだけど、哀愁漂ったりなんかもして。近藤さんにしかできないハムレットを観せてもらえました。
オフェーリアを演じたのは初ストプレの
笹本玲奈ちゃん。
百戦錬磨の共演陣に囲まれて、可愛い以外の感想はないんですが
この経験が後にすごくいい影響を及ぼすことになったと思います(後記します)。
ベンガルさんのクローディアスは人間くさい。
従来のハムレットで描かれるクローディアスはただただ冷酷な野心家のイメージですが、
兄嫁に横恋慕、ついでに王位も奪っちゃおう、兄貴に毒盛っちゃうか、バレなきゃいいよね、でも神様、悪気はないんですよー的な軽いノリ(^_^;)
ベンガルさん、こういうのやらせたら上手いよなー(^.^)
憎めないクローディアスって初めて観たよ(^^;
ハムレットの母、ガートルードに
久世星佳さん。この人もねー(^_^;)
人目も憚らず新しい夫とイチャイチャ、そりゃ息子も悩むわな・・・
責められたら開き直って「アタシも女、愛されたいのよっ!」・・・
いえね、息子のことも愛してるんですよ。
料理にワカメ入れさせてるし、頭かきむしって悩むハムレットを「むしっちゃダメッ!」と止めるし、
レアティーズと決闘する息子を応援する姿は、運動会で頑張る息子に声援送る親と被るし・・・(^_^;)
久世さんて守備範囲広いっすねー、こんな役もできるんだなと。
他に印象に残るのはホレーシオの
陰山泰さんと、前説から6役演じた
福本伸一さん。
無駄に死んでしまう福本さんに大笑い(⌒o⌒)
賛否両論あるかもしれないハゲレットですが、
とにかく出演者のパワーと脚色・
鈴木聡さんの熱意で面白い舞台になってたと思います。