テヴィエの
市村正親さんは遊びすぎに見えなくもないけど
ゴールデの
鳳蘭さんとのバランスからみると
あのくらいでもいいのかなとも思う。。
それに今回は娘たちへの愛情をビシバシ感じるようになった。
リアルにパパになったこともあるだろうけど
愛情を受ける側がしっかり受け取ってくれる安心感もあるんじゃないかと。。
鳳さんの存在感とかテヴィエへの威圧感とかはすごいね。。
正直、歌はぜんぜん歌えてないけど
そんなもんどうでもええわいと思える存在感。。
ラストの車を押すところではすーっと小さくなれる人でもある。
長女夫婦の
貴城けいさんと
植本潤さん。
潤ちゃんの頼りなさっぷりは面白い。
動きが軽やかなのは言うまでもないけど
意外と歌えるのに驚いた。
対する貴城さんは存在感が薄い。。
台詞を言うか歌うかしなきゃどこにいるかわからない。。
歌も歌詞不明瞭で、歌詞がはっきりわかる次女三女に食われてる。。
次女カップルは
笹本玲奈ちゃんと
良知真次さん。
駅での別れのシーンはこうでなくちゃ!
ってのをいっちゃんと玲奈ちゃんが見せてくれた。
どっちも一生会えないだろうことがわかってて
それでも送り出す、旅立っていく。。。。かぁ~泣けるじゃん!
頭が良くて進歩的で一途なホーデルでした。
それに比べて良知くんのパーチックは。。。
知性も教養も行動力も感じられない。
結婚式のダンス指南では完全に埋没する始末。。。
こんな男を追ってシベリアなんか行かなくても・・・と思われちゃダメやん。。
三女カップルの
平田愛咲さん、
中山卓也さん。
バランス的には一番安定感のあるカポー。
二人とも芝居がしっかりしてるしね。
平田さんのチャヴァはパパが家族が大好きで
それでもフョートカの元へ・・・パパわかって!ってのがきちんと伝わる。
チャヴァは芝居のできる人でなきゃね。
中山くんも少ない出番でフョートカのキャラをしっかり伝えてくる。
ロシア人で、でもユダヤへの不条理に憤りを感じてて。
三女カップルがきっちり芝居してくれるから
テヴィエ一家の旅立ちの日の別れ、
長女も三女もパパママに会うことはないだろう、
ポーランドで長女夫婦と三女夫婦にどういう運命が待ってるかわかって泣けるのね。
肉屋のラザール
鶴田忍さん、
巡査部長の
廣田高志さん、
仲人が生きがいのイエンテ
荒井洸子さん、
アヴラムの
石鍋多加史さん、
ヴァイオリン弾きの
日比野啓一さんなど
まわりも、そしてアンサンブルもレベルが高い。
ミュージカルは好きじゃないけど
観るなら日生劇場で・・・と、最近思う。
他劇場よりいいもん観せてもらえそうな気がしている。。