長い付き合いで古ちんの滑舌の悪さはわかってるんだからさ~
脚本的に真っ向勝負より変化球のほうがよかったんじゃないかなぁ。。
とは思う。。
なんかまわりの、特に女優陣に押されて
古ちんがこじんまりしちゃった感じなんだな。。
いま話題のナックル勝負風味だと
古ちんリチャード三世はもっと説得力あった気がすんだよね。。
ナックル勝負って・・・・意味不明か。。
ゆる~い感じというか、ぬる~い感じというか。
駄々っ子テイストなリチャードっていうか。
『千と千尋の神隠し』の坊みたいな。。
小道具にモバイル系使ってるんだし
テレビ中継風演出も盛り込んでるし
いっそ現代風の言い回しにしたほうがよかった気がするなぁ。。
シェイクスピアはもう古典だし
いのうえさんがやるんだからもっと遊びまくっていいと思うんだよね。
正統派は蜷川さんに任せとけばいいんじゃないかと。。
『ハゲレット』並に遊んでくることをちょっと期待しちゃったからなぁ。。
いや、これはこれでなかなか面白かったんだけどね。
古ちんが膨大な台詞をこなすのに精一杯で
回転の速い口八丁の悪党グロスター公とまではいかなかったのがなぁ。。
大阪、仙台を回って東京も後半戦。
ここから劇的に深みを増すってことはないだろうし。。
エリザベスに娘をくれとせまるとこはかなりよかったんだけどね。
あのあたりを拠点にもちっと膨らみが出るといいなぁ・・・と。
余談だけど、
『欲望という名の電車』再演の時から思ってたけど
古ちんと
久世星佳さんの相性はかなりいいと思う。
二人中心にいのうえ演出でなんかやってくれんかなぁ。。
あと2回、細かいとこを観つつ
絶品演技の
銀粉蝶さんを中心とした女優陣と
男性陣の奮起、特に古ちんの奮起を期待して
いのうえシェイクスピア『リチャード三世』を堪能したいと。
出演者の細かい感想はその折に。