なんというか・・贅沢なキャスティングだよねぇ。。
ただねぇ。。。
主役であるはずの林芙美子にはあまり惹かれない。。
なもんで
大竹しのぶさんのことがあまり印象に残ってないっていうかねぇ。。
「ロマンス」の中のワンシーンで
しのぶちゃんが演じたリウマチのばあちゃんと
なぜかダブっちゃって。。
そのぶん、
梅沢昌代さんの印象がバリ強い。
若い行商人から師匠と呼ばれるたくましいお母さん。
疎開先でもどっかたくましく生きてる。
そして娘に先立たれ。。。
お骨を前に背中が丸くなって小っちゃくなっちゃった梅沢さんに釘付け。
この作品は「太鼓たたいて笛ふいて」戦争を鼓舞したことが
間違ってたことに気づいてしまった林芙美子を
生まれてから死ぬまでたくましく見守ってきた
芙美子の母・林キクの物語だった。
他の出演者。。
木場勝己さんが最初の引っ込みの前に
段を踏み外して派手にコケてしもて。。
起き上がってきたときは笑ってたからホッとしたけど
結構派手な音もしたもんだから心配したぜよ。
それはともかく、この人は絶対ハズレがないのでね。
癒し系の神野三鈴さんは出てくるだけでホッとするなぁ。
アカでも何でもとにかくホッとする。
素の三鈴姉さんは意外にちゃきちゃきタイプらしいが。。
そういえば来年の井上芳雄くん主演のこまつ座新作で
三鈴姉さんとご主人の
小曽根真さんが共演するんだって。
小曽根さんは音楽・演奏担当だけどね。
ちょっと楽しみ。。
波乱万丈の行商人⇒憲兵⇒刑事の
山崎一さん。
もともと細い人だけど一段と痩せた?
役作りで痩せる人じゃないと思うけど。。
ガラッと雰囲気変えて演じる人じゃないけど
設定ごとにちゃんとハマるから不思議だなぁ。。
阿南健治さんもいろいろ波乱万丈な行商人。。
出世していく山崎さんの四郎さんとは逆に
踏んだり蹴ったりの人生を歩く時男さん。
阿南さんは時々何言ってるかわかんないことがあるけど
この芝居の中ではみんなに「何言ってるかわからない!」って言われるんで
まぁそれでいいっちゃいいけど。。。。
今年観たこまつ座は4本。
林キクさんの物語と思って観れば
前3本に劣らず面白いと思いますです。。