まず。
芳雄くんの見た目がおもいっきり変。
近くで見たら変じゃないのかな。。
B席から裸眼で見たらとにかく変。
貴公子芳雄を期待したのに
なんだかただのオッチャン風になっている。。
最初の出(絵画風のとこじゃなくてパーティーね)、
全然気づきませんでしたがな。。
あまりに普通のオッチャンなんだもん。
ワンシーンだけの英国ぼんぼん皇太子
新納慎也くんのほうが
よっぽど貴公子らしかったぞぃ。。。
玲奈ちゃんは芝居上手くなってる。
岡幸二郎さんのターフェに脅されるところなんて
以前の玲奈ちゃんからは想像できないくらい
けなげでいじらしい。。
でも単なる恋する乙女じゃなくて
ちょっと気の強いとこもあるマリーだけど
そういうとこも含めて玲奈ちゃんに合ってるし。。
役にも恵まれたって感じですかね。
観ながらもっとも強く感じたことはね。。
浦井健治くんのファイファーにまったく存在感がないこと。
明るめのライトが当たればそりゃ目立つけど
ぬーっと出て来るとことか
カーテンの陰から見てるとことか
娼館とか。
声出さなきゃ、歌わなきゃ目立たない。
ファイファーって『エリザベート』で言えばルキーニのポジションに近い。
そして動きにポイントが置かれた役。
踊れない浦井くんでは目立たないに決まってる。
歌もオケがちょっとデカかったり
コーラスが入ってくると聞こえない。
同じ歌苦手ならニイロくんにやらせれば良かったのに。。
ていうか、浦井くんとニイロくん、
役入れ替えたほうがしっくりくると思う。。
ラリッシュの
香寿たつきさん。
品と色気と理性のバランスが悪い。
男爵夫人再々演の時は、役に沿った絶妙のバランスだったのに。。
ちょっと役を掴みきれてない印象。
壤さんはめいっぱい贔屓目で観てたかもしれんけど
現状維持に命をかけるボンクラ皇帝だけど
息子に対する不器用な愛情もあるし。
いいんじゃないかな。。
なんつっても声がいいからねー。
ステファニーの
知念里奈さん。
もしかしたらナマで観るの初めてかもしんない。。
上手いじゃん。。
皇太子妃のプライドだけじゃなくて
ちゃんと嫉妬も感じられたもん。
いいじゃん。。イケてるじゃん。。
他に良かったのは。
三谷六九さんのブラット・フィッシュの絶妙なるたたずまい。
幸二郎さんのターフェの静かなる野心と冷酷さ。
演出的には照明が良かったね。
走る馬車の照明は見惚れたよ。
それと絵画の中での心中シーン。
どっちも2階から見たほうが絶対キレイだと思う。
あらま。。。
いいところも結構あったのね。。
でもあんまり心に残らない。。
たぶん。。
ルドルフさんの死は暗殺だろうという意識があって
その死が美化されてることに抵抗があるのかもしれない。。
まあいいや。
最初の目的が果たされたんだからね。。