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§ わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-  |
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[20080513]
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わが魂は輝く水なり
きゃー、めっさいいもん観た。
コクーンは「どん底」に続いて 2ヶ月佳作良作大傑作を上演しとるのー
ここ数日の寒さで風邪引きかけて 気分も下降気味だったけども 風邪も落ち込みも、ついでに眠気も吹っ飛ぶ舞台を観て むっちゃご機嫌で帰路に着いたとさ。
狂言、歌舞伎、新劇、中小劇場などなど バラバラの出自の役者たちが集まって 蜷川さんの元、最高の舞台を作り それを観ることができた。 演劇好きとしてこんなしゃーわせなこたーない。
いまいちだった今年前半の観劇ライフが 「どん底」と「わが魂は輝く水なり」で マイナスが帳消しになったどころか 大幅にプラスエリアに突入したことも喜ばしい。
それにしても。。 コクーンには珍しく年輩の客が多かった。。。。 萬斎さんご贔屓筋か、音羽屋さんご贔屓筋かしらん。。 こまつ座の客の年齢層と重なるんだけど。 こまつ座客席のガサガサぶりとまったく違って コクーンの年輩のお客さんたちはお行儀よくご覧になってた。 喜ばしい。
清水邦夫氏の戯曲の素晴らしさは言うに及ばず。 なんつっても主演の 野村萬斎さんと 尾上菊之助くん、 そして 秋山菜津子姉さん無しでこの舞台は語れない。 萬斎さんは斉藤実盛という平家の武将で ・・・老け役です。 が、実に上手い。 ジイさんでいわゆる猛将なのだが お茶目で可愛い部分もあって んで、頭も切れて・・・ 出てきただけで目を奪われる存在感。 「オイディプス」の頃にはまだあった 狂言師独特のクセも抜けて言うことなし。 出てきただけでと言えば菊之助くんも同じ。 実盛の嫡男・五郎。 最初から幽霊です。。 彼の独白から始まるわけだが そこで客をびたーっと引きつけてしまう。 音羽屋さん安泰ですな。。 実年齢はそんなに離れてない・・・よね。 でもちゃんと親子。 息も合ってるし。 なによりこの人たちは品がある。 平惟盛の 長谷川博己くんなんかも品があるんだけど この二人は格が違う感じの品なのね。 生きてる父親と死んでしまっている息子の会話、 情の深さと品と可愛げが相まって 微笑ましさと悲しみがある。 ん~この二人ならではだろうな~ 菜津子姉さんも最高。 巴としては女の可愛さと色気があり、 ネオ義仲としては勇ましくかっこいい。 実盛の夢に出てくる巴はぞくぞくしたさ。。 他にも前述の長谷川くんはじめ、 兼光兼平の 廣田高志さん 大石継太さん、 五郎の弟六郎の 坂東亀三郎くん、 惟盛の乳母の 神保共子さん 権頭の 津嘉山正種さんなど みんな素晴らしい演技だった。 のだけども。。。 一つ残念なのが。 義仲を想い、身の回りの世話をしてると思しき ふぶきの 邑野みあさん。。。 ちょっと独りよがりの気あり。。 刺されて崖から落ちるとこは良かったんだけど。。 そこがちと残念。 しかしながら、この舞台は 今月一押しといっても過言ではないと思う。 私ごときがお薦めしてもしゃーないけど ぜひともたくさんの人に観てほしい作品です。 当日券も大丈夫っぽいしね。。
清水邦夫氏の戯曲の素晴らしさは言うに及ばず。
なんつっても主演の野村萬斎さんと尾上菊之助くん、 そして秋山菜津子姉さん無しでこの舞台は語れない。
萬斎さんは斉藤実盛という平家の武将で ・・・老け役です。 が、実に上手い。 ジイさんでいわゆる猛将なのだが お茶目で可愛い部分もあって んで、頭も切れて・・・ 出てきただけで目を奪われる存在感。 「オイディプス」の頃にはまだあった 狂言師独特のクセも抜けて言うことなし。
出てきただけでと言えば菊之助くんも同じ。 実盛の嫡男・五郎。 最初から幽霊です。。 彼の独白から始まるわけだが そこで客をびたーっと引きつけてしまう。 音羽屋さん安泰ですな。。
実年齢はそんなに離れてない・・・よね。 でもちゃんと親子。 息も合ってるし。 なによりこの人たちは品がある。 平惟盛の長谷川博己くんなんかも品があるんだけど この二人は格が違う感じの品なのね。 生きてる父親と死んでしまっている息子の会話、 情の深さと品と可愛げが相まって 微笑ましさと悲しみがある。 ん~この二人ならではだろうな~
菜津子姉さんも最高。 巴としては女の可愛さと色気があり、 ネオ義仲としては勇ましくかっこいい。 実盛の夢に出てくる巴はぞくぞくしたさ。。
他にも前述の長谷川くんはじめ、 兼光兼平の廣田高志さん大石継太さん、 五郎の弟六郎の坂東亀三郎くん、 惟盛の乳母の神保共子さん 権頭の津嘉山正種さんなど みんな素晴らしい演技だった。
のだけども。。。
一つ残念なのが。
義仲を想い、身の回りの世話をしてると思しき ふぶきの邑野みあさん。。。 ちょっと独りよがりの気あり。。 刺されて崖から落ちるとこは良かったんだけど。。
そこがちと残念。
しかしながら、この舞台は 今月一押しといっても過言ではないと思う。 私ごときがお薦めしてもしゃーないけど ぜひともたくさんの人に観てほしい作品です。
当日券も大丈夫っぽいしね。。
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