6人の出演者の中では
なんとなく一番不安だった岡本健一くんだが
わけわからん観念のパリットよりは
太宰治のほうがハマってる。
心中事件で生き残ったり
精神を病んだりしそうに見えるもん。。
近くで見ると、それなりにフケたけど
元アイドルだけあってやっぱり整ったお顔立ちでんな。
革命家仲間の
山西惇さんと
甲本雅裕さんとの相性もいい。
実年齢に差のある三人だけど
山西さんが革命に対する思いの純粋さを強調することで
若く見えるようにしてたから違和感なし。
劇団員に逃げられた後の甲本さんが絶品。
のちに精神を病むことに説得力を生む放心演技。
たまにナンチャンに見えたけど。
お兄ちゃんにも似てなくもないけど
ナンチャンのほうが似てる。。。
女優お二人は8役を演じ分けて大忙し。
冷静に考えて
田根楽子さんと
馬渕英俚可さん、
年齢的に逆じゃない?って役もあるにはあるけど
わりとハマってたりするから不思議。。
馬渕さんは「オセロー」の時もよかったもんなぁ。。
でもどっちかってぇと、
年上の女優さんと組んでる時のほうが
やわらかい演技になる気がする。。
楽子さんの懐の深さはありがたいね。
パンフ読むと最初はプレッシャーだったんだね、
辻萬長さん。
初演で演じたすまけいさんの演技が大正解だと言ってる。。
ん~、なんとなく想像はできるけど。。
すまけいさんの中北さんを見たかった。。
辻さんも悪くはなかったけど
そう言われれば、見てなくても
確かにすまけいさんのほうが合ってるんじゃないかとは思うよね。。
ラスト。。
屋台の傍らに流れてた川。
あの後、あそこで太宰は入水自殺したのかな。。
太宰最期の心中については諸説あるので
事実はどうか知るべくもないけれど。。
この舞台のとおりだったら・・・それはないとは思うけど・・
万が一そうだったら・・・
せつないね。。