鐘下辰男氏、蜷川氏演出のギリシャ劇を観まくったんだろうか?
コロスの使い方、音の使い方が蜷川さんを思わせる。
シンプルな舞台装置は鐘下さんらしいとは思うけど
どっか蜷川さん意識してない?と感じた。。
全体的に相変わらず凝りすぎ。
しかも相変わらず観念に走りすぎ。
おかげで観念&前フリに終始する1幕は眠気と戦うので精一杯。。
つか、瞬間的に意識を失うこと数回。。
まあ、鐘下作品にはよくあることですが。。。
2幕になってやっと面白くなった。。
1幕で瞬間熟睡したせいもあって、こっちの体調も絶好調だったしね…^^;
前2作は救いのある終わり方だったけど
これは負の連鎖は終わらない…みたいになっててさ。。
これも鐘下さんらしいっちゃらしいが
近親相姦がテーマなだけにねぇ。。
シリーズのラストを飾るにはちょっとエグかったね。。
アンティゴネ=アンは
土居裕子さん。
イスメネ=メイは
純名りささん。
どちらも歌が売りの女優さんだが歌うのは最後だけ。
芝居は 純名>土居
歌は 土居>純名
台詞の発声があまり良くない土居さんは歌になると別人。。
アンの感情が爆発するところは説得力に乏しい。。
父親憎しも伝わってこないし。。
一方、純名さんは意外と歌が良くない。
声も安定しないし声量もない。。訴えてくるものもない。。
芝居オンリーだと悪くないのに。
ミュージカルじゃないからどうでもいいけどさ。
木場勝己さんはやっぱりうまい。
村の男たちに対する毅然とした威圧感は迫力満点。
そりゃ男たちもコロッと寝返るわな。。
すまけいさんは足がお悪いのだろうか。。
芝居中はほとんど車椅子で
ちょっと歩くのにも人手がいるって設定かと思っていたんだけど
カーテンコールも共演者たちが支えていた。。
ちょっと心配です。。
声はお元気そうだったし、
カテコでも木場さんとおちゃめごっこしてらっしゃったんですがね。。
小林十市さんってバレエはもう辞めちゃったの?
もうずっと役者活動しかしてないよね。
芝居的にはメイが姉だとわかった時の変わり身が超あっさりだったのがなぁ。。
もうちょっと苦悩してもいいだろ。。。
ラストの「歌い殺せ!」は良かったけどね。。
コロスはさ~コロスにする意味あったんかいな。。
別に普通に村の男たちでいいじゃん。。
あと、白い服の女の人がいたんだけど。
カテコぐらい呼んでやればいいのに。。
パンフに名前も載ってない。。
誰だよ。。気になるじゃん。。。