ホームレス風のエウリピデスを狂言回しに使って
アトレウス家をわかりやすく解説してくれたり
現代の悲劇作家の相談にのったり。。
ギリシャ劇はグリークスとオイディプス王くらいしか観てないかなぁ…
でもグリークス観てりゃだいたいの登場人物とか
相関関係とかは覚えてるもんだぁね。。
ヘレネとかアンドロマックとかパリスが名前だけ出てくるけど
あ~あの人ねってわかるもんね。
あ。ブラピのトロイでもわかるやね。
あんぽんたんパリスは今をときめくオーランド・ブルームがやったもんね。
作品としてはですね。。。
いきなりミュージカル風に始まって
え~ストレートプレイじゃないのかよ~聞いてないよ~
って思ってたら作家の構想シーンでした。。安心。。
だって歌ってるエレクトラとオレステスがハンパなく音ハズすんだもん。。
いや、正確なメロディは知りませんけどね。
外したー!ってわかるもんだしょ。。。
エウリピデスが書いた家族同士の殺し合いはなくて
家族の未来にちょっと光が見えるみたいな終わり方。。
家に帰ってきたエレクトラをクリュタイメストラが
優しく出迎えるみたいな。。
愛人も愛人と思われてるけど実は…だし
一応原作に沿って話は進むけど
実は…の設定になってて、原作より後味はいい。。
でもエレクトラがずっと男言葉だったり
カッサンドラがなぜかテロリストだったりと
不可解な部分もある。。。
オレステスは男らしさに反発して性転換して帰って来るしさ。。。
ん~まあ原作でもオレステスってちょっと女々しい奴ではあるか。。
エレクトラが鼓舞しなきゃ何もできないし
殺っちゃった後もウジウジしてるしね。。。
カッサンドラもなんかウザイ女だし。。
あ~性格的な部分もけっこう原作に忠実かも知れない。
イピゲネイアもクリュソテミスもそうかな。。
ピュラデスとアイギストスは違う気もするけど。。
出演者ではやっぱ小林勝也さんかな~
軽めのノリでエウリピデスをやってらした。
これが適度な息抜きにもなってたので
観てるほうも気楽に観れた。
あとね、演技的なもんは置いといて
やっぱ佐久間良子さんて大女優だな~と思う。
クリュタイメストラ=大女優の設定てのが自然だもん。
貫禄が違うわな。。。
ワタシ的にはヒットな作品なのに。。。
あんなに客席が寂しいと悲しい。。
平日マチネとはいえ、半分も埋まってないんだもん。。。
劇場的にももっと集客努力しようよ。。。