ただねー。
いわゆる息抜きのシーンなんでしょうが、高橋洋さんのバーゲット。
あれはもっと押さえてもよかったんじゃないかと。
けっこう長い芝居なんでなごめる場面は必要かもしれないけど、
空気が変わりすぎるかなー・・・いっそカットしてもよかった気もする。。。
セットも蜷川さんならどうするのかなとワクワクしてたけど、おぉ!って感じはなかったなぁ・・・
では出演者について。
兄ジョヴァンニは
三上博史さん。
妹を愛してしまったことに苦悩し、師に諭されても想いをうちあけ一線を越えてしまう。
ジョヴァンニは妹と結ばれてから独占欲も強くなるしエキセントリックになるので、
たぶんかなり役にのめり込むタイプであろう三上さんは思い悩んでる時よりハマったと思います。
ラストは凄惨な美しさというか、血まみれの姿はなぜか綺麗でした。
妹アナベラに
深津絵里さん。
とにかくめちゃめちゃキレイで可愛かった。
兄が恋してしまうのも求婚者が絶えないのも納得の見栄え。
ジョヴァンニの想いを知って嬉しさを隠しきれない表情も魅力的。
しかしながら、アナベラには無意識に発する色気とかフェロモンが必要な気がするんですが、
それがあまり感じられなかったのがちょっと残念かな。
最後までピュアなこの兄妹のツーショットはキレイで悲しい。
アナベラの夫となるソランゾは
谷原章介さん。
舞台を観るのは初めてでした。
TVで見る谷原さんは決して下手ではないけど、あまり感情を出すタイプには見えなかったのでどうなんだろう?と思ってました。
いやー、ごめんなさい。
クールなプレイボーイから、アナベラの秘密を知って憎しみから復讐に近い行動に走る。
その感情の表現はお見事です。
ラストの迫力も三上さんに負けてない。おみそれしました。
その他、ヴァスケスの
石田太郎さん、プターナの
梅沢昌代さん、フローリオの
中丸新将さん、ポジオの
戸井田稔さんが良かったです。