この舞台はセットと照明と音響効果がよかったね。
真ん中に円形の階段があって
それがトリックアートっぽくて不思議空間を作ってる。
六角形の部屋、セット的には壁半分しかないけど
この部屋がある建物らしき場所は蜂の巣状になってるらしく
すべての扉の向こうは別の人のための部屋がある。
つまり廊下なんてものはなくて
どの扉を開けても部屋に繋がってるわけで。
ここがどういう場所かわからずにとまどう先生が
ちょっと探検に出ただけで迷ってしまうってのが
音響効果で上手く表現されてて、これまた不思議空間を作り出す。
いやぁお見事。
オッサン二人芝居。
佐々木蔵之介さんと
大杉漣さん。
かなり古い時代から生まれ変わるたびに関わりがあったらしい。
関わりのあった時代の本が山積みで
その本に二人が同時に触ると記憶がフラッシュバックする。
なので、二人ともいろんな役を演じることになるわけですが
この切り換えが演出も含めてお見事。
そういや衣装も面白かったね。
上演時間、二時間弱だったと思いますが、
短くて面白いってのがありがたいね。