『春独丸』はオカマさんから預かったという男の子と
預けられた女の物語。
ていうか、春独丸は女の実子だよねぇ。
盲目で足も不自由な春独丸は岡本健一くん。
なんだか某エハラさんみたいなスピリチュアルな占い師から政治家になって
母親だと自分を捨てた女につきまとわれ、
ヤバいことして牢屋入り。
みたいな春独丸の人生よりも、
何故かギター弾き語りのほうが印象に残ってます。
客席にピック投げてたよね。
ああいうステージングはやっぱ上手いね。
芝居もよかったし。
この数日後に世田谷パブリックシアターのロビーで
関係者&麻実れいさんとご歓談中のオカケン目撃。
いや~かっこよかった~。
何もかも悟ったような目が怖いと
春独丸の目を刺して逃げた女が久世さん。
女が語る、春独丸との回顧録の形なので
女の演技と狂言回しで大忙し。
声にも言い回しにも変化をつけて
客が混乱しないようにしてる。
あの衣装、面白いけど重そうだったなぁ。
赤毛の混じったショートヘアがよくお似合い。
『俊寛さん』は演出的に最も狂言の香りを残した短編。
喜界島に流された罪人さんたちのお話。
『春独丸』のラストに舞った花びらが
海辺の砂として使われるエコな演出。
無実といいながら実は無実じゃなかった俊寛さんが
小須田康人さん。
微罪で流されてご赦免になるのが
玉置孝匡さんと
粕谷吉洋さん。
息抜にもなる佳作で面白かった。
チョイ役の
ベンガルさんおなじみの
狭い範囲にだけわかるブツブツ小ネタに笑ったねー。
すぐそばでよかった。
それと粕谷さんが浜ちゃんに似てることを発見。
『愛の鼓動』は死刑執行人の話。
『俊寛さん』との間に休憩がありまして、
ちょっとしたセットチェンジをまじまじ見てまして。
舞台前方の床がはがされてそこには水が湛えられておりまして。
雨降るのかな~と予想。
案の定降ってきたんですけどそれだけじゃなかった。
ラスト、底から蓮の花がいっぱい浮いてきまして。
照明とのコラボでまぁキレイ。
倉持くんエライ!と感動した瞬間でありました。
かなり重い話で悲劇的でしたけど
この演出で透明感を感じるという不思議な感覚。
西田尚美さんがおキレイでしたな~。
彼女も透明感あるしね~。
千秋楽だったんで、カテコ3回くらい?ありまして。
最後に下手側のオカケンベンガルチームがなかなか出てこない。
出てきたときにはオカケンが着てたポンチョみたいな衣装を
ベンガルさんが着てまして。
オカケンが着てると謎のスピリチュアルカウンセラーっぽかったのが
ベンガルさんだと謎のメキシコ人みたいだった。。
カテコの雰囲気がなんかよかったですねぇ。。
みんな楽しそうで。
いきなり出てきたシャボン玉見て喜んでて。
何回かオカケン舞台観てますが、
あんなに楽しそうなオカケンは初めて見たよ。。