チケット取ってくれた友人とも終演後に話したんだけど
やっぱりどう考えても稽古不足。
クライミングの練習は結構やったみたいだけど
肝心の芝居がねぇ。。
お互いの台詞が噛み合ってない。
特に前半はチグハグな会話に終始。
台本の翻訳にも問題はあるけれど
それを自分の言葉にしてしまうのが役者の仕事。
草剛くんがテイラーで動、
堤真一さんがハロルドで静。
その対比も大事だけれど
ラストに残す者と残される者の立場の違いに持っていくために
山の男同士の信頼関係みたいなもんが必要なんじゃなかろうかと。
どうもこの二人の間には信頼しあってる空気がない。
言葉が荒っぽくても言い争ってても
この人たちは命を預け合ってK2を登頂した山の男たちなんだってのが
醸し出されなきゃラストの説得力がない。
ていうかねー
草くんは柄違いだわな。
どう贔屓目に見てもフィルターかけてもイタリア系に見えない。
線が細すぎてK2登頂できそうにも見えない。。
とか書くとまーたファンの人に怒鳴り込まれるかもしれんけど。
救いはまずセットの見た目。
いかにも氷壁っていうのと
シーンとした空気と奈落まで使った空間作りが
どうにもならない遭難者たちの切羽詰った感と
ラストの静謐感が増幅されてた。
ただしピッケルで叩くんなら
そこには発泡スチロールじゃないものを仕込んどけ。。
音がめっちゃ間抜け。
それと最後のハロルドの独白で救われた感じですな。
死を覚悟した男の静かな独白は
それだけでこの舞台観られて良かったなと思えます。