江戸末期から東京に変わる頃。
ばあちゃんと孫娘が商うそば屋が舞台。
ざる売りの五郎蔵、
藤原竜也くん。
狂言作者の河竹新七、後の黙阿弥の
吉田鋼太郎さん。
貧乏浪人、及川孝之進の
北村有起哉くん。
売れない噺家、円八の
大鷹明良さん。
五郎蔵の弟分、久次の
松田洋治くん。
この五人とそば屋の
熊谷真実さんが株仲間としてお金を出し合い
父親に置き去りにされたおせんちゃん(
内田慈さん)を見守り育てるって話です。
藤原くん主演みたいなイメージ宣伝ですが、
実質は群像劇なのでみんなが主演みたいなもん。
全員が膨大なセリフ量をこなして
長い芝居をテンポよく観せてくれて
何も言うこたぁないんですが。
熊谷さんが素晴らしかったということだけはどうしても書いておきたい。
最初は小汚いばあちゃんで出てきてね。
五列目センターで見てたのに、誰だかわかんなかったですよ。
見た目でも声でもぜんぜん誰だかわかんなかった。
途中で熊谷さんだと気づいてびっくりっすよ。
んで、ばあちゃんがぽっくり逝った後は
孫娘のおみつちゃんで登場。
こっちはまた妙に可愛らしい。
ばあちゃんの血もちびっと入ってんなーなとこもあって。
芸達者なお人ですな。
ばあちゃんで喉を痛めやすい発声をなさっておられるので
ご慈愛いただきたい。
そのほか、頭に浮かんだことをちょっと。。
松田くん、くんと呼んでいいのかどうか、
もう40超えてるはずだよね。。
藤原くんの弟分ってのに違和感ないのはすごいよね。。
子役の頃から見てますが・・・変わんないねぇ。。。
内田さんって嫌~な女の役が多かったんですが。
先日テレビで見た『かたりの椅子』とこれ、
嫌な女じゃない役が続いてるようで。
よかった、よかった。
演出の栗山氏、こまつ座では余計なことをしないので安心。
演出的な面白みもないけど。。
やっぱり舞台のクオリティは高いこまつ座。
露骨な金儲け主義はいかがなものかと。。
井上さんはどう思ってらっしゃったんでしょうね。。