主にオーガスタおばさんを演じた
段田安則さん。
段田さんはオーガスタおばさんとヘンリー以外はほとんどやってないから
演じた役の数は一番少ないかな。
でもオーガスタおばさんはバイオレンスな人生送ってますからなぁ。
ヘンリーもやってるから他の役やってる暇はないです。
セリフも多いしね。
バイオレンスのわりに憎めない愛らしさも色気も必要なおばあちゃんを
品良く演じる段田さんはさすがです。
浅野和之さんはヘンリーを主に演じてたけど
役の年齢では一番振り幅が大きい。
オーガスタおばさんもちょろっとやってたよね?
そこから14才の女の子までやってますから。
列車の中の17才の女の子トゥーリーの
ちょっと背伸びしてる感じなんか上手かったねぇ。
これまでのヘンリーの無難な人生から
オーガスタおばさんのバイオレンスな人生に自ら身を投じるまでの描写は
ミス・キーンも含めてさすがの説得力。
高橋克実さんはオーガスタおばさんの恋人ワーズワースを中心に
主に骨太系の男を演じてる。
舞台の克実さんはほんとかっこいいなぁ。。
ワーズワースはわりと自由奔放な黒人なんだけど
純粋なところもあってオーガスタおばさんにマジ惚れしてる。
英語が苦手風なたどたどしい喋り方と
克実さんの無邪気さが、ワーズワースの純粋さを強調してて
横たわるワーズワースが可哀想で仕方なくなるのよ。。
ヴィスコンティの危ない感じも良かったねぇ。
その他、役柄の振り幅では一番大変かもの
鈴木浩介さん。
人間から動物まで幅広く担当。。
ウェイターやらボディガードやらなんやらかんやら、
ちゃんとまわりを見てる上でのリアクションが
どれもこれも的確。
とはいえ、一番印象に残ってるのはわんこなんだけど。。
旅ですから、フランス、イタリア、トルコそして南米と
あちこち行くということで、
今どこなのかという地名が舞台の上にぶら下がってるんですけど。。
あれって別に必要なかったね。
っていうか、どっちかってぇと邪魔。。
今どこにいるかはちゃんとわかったもん。
役者さんたちのおかげでね。
あーいい舞台だった。
10月12日0:50から、この4人+小野武彦さんで
なにやら面白そうなスペシャル番組があるらしいっす。
くわしくは
こちらで。