若い頃に学生運動に身を投じていたおじさんたち。
そのうちの一人は学生運動から早々に離れて普通に結婚、
二人の子供たちも大きくなった。
それが
高橋長英さんと
梅沢昌代さんの夫婦と
30代半ば婚活中の紗江(
高橋由美子ちゃん)と
派遣切りでコンビニバイト中の31才礼司(
高橋一生くん)。
そこに現れたのがお父さんの学生運動の仲間、ていうか敬語だったから先輩だね、
瀬川(
林隆三さん)と成本(
瑳川哲朗さん)。
これを観た後で思うのは・・・
みんなそれぞれどこかで何かと戦いながら生きてるんだなぁってこと。
そして戦いの相手は自分自身であることが多いんじゃないか・・・
リストラするほうだったお父さんも
バイト先のシフトを一生懸命組んでる礼司も
婚活に励む紗江も
結局は自分の中で戦って乗り越えていくしかない・・・みたいな。
"敵は自分の中にあり"みたいな話かなと。
今の世の中、礼司みたいな人はいっぱいいると思うのね。
ということは現代の日本が抱えてる問題に踏み込んだ作品だね。
ただ。
脚本を書いた蓬莱竜太くんは女性を書くのが苦手なのかいな。
おかあさんも紗江ももうちょっと書き込める役だと思うんだけど
男性諸氏に比べて軽い仕上がりになってる。。
『魔女の夜』観ると女性心理に長けてそうなんだけど。。
男女混合で女性を書くのが苦手?
モダンスイマーズが男だけなのも影響してる?
よくわかりませんけどね。。
で、出演者ですが。
ま、下手な役者がいませんからね、
最初から最後まで安心して観てられましたよ。
一番印象的なのは。。
やっぱりおかあさんね。
バラ一輪くわえて登場、一曲まるっと踊り通した
梅沢さんのフラメンコに客席は盛り上がってました(笑)