最初と最後に舞台奥の扉が開いて外丸見え。
業者のトラックがあって普通におじさんが仕事してる。
やりたいことはなんとなくわかる。
舞台の上は夢か幻か・・・現実から登場人物が現れて幻の世界が始まり、
出演者たちが現実に戻っていく・・・とかね。
たださ~。。
超個人的な感想を言えば・・・寒い。特に幕開け。
場内がほどよく暖かく、コート脱いでホッとしてんのに
扉を開けて冷気を入れんじゃねぇ!みたいな。
ま、これは個人的過ぎるのでいいとして。
馬。
蜷川シェイクスピアにはあの手の馬がたびたび出演しますが。
いつもギャグかよ!と思うんですが。
今回ほどギャグだと感じたことはない。
競走馬ですよ。サラブレッドですよ。
あんなもっさりした馬なら出さんでええわい。
つか、戯曲的にはまったく出る必要はないでしょ。
裏が競馬場、床屋で競馬の話するってだけなんだから
音でなんとかすりゃいい話じゃん。。
出すなら本物連れてこ~い。
セットの雑然さは時代に合ってる気がするからいいとして。
ネオン管。。。いらなくね?
あれには違和感バリバリ。
それから上演時間ね。
一幕1時間45分、15分の休憩挟んで二幕30分。
馬なしでセット転換入れても
休憩なしの2時間10分程度で済んだんじゃないかい?
グロはなかったけどエロ満載。
ま、おばちゃん的にはどってこたぁないが
剛くんファンであろう若い子たちはどうだったんだろう。。
蜷川さん、若い子多いと思ってわざとやったでしょ?
偽物とはいえお★ん★ん丸出し。。
趣味悪いなぁ。。
で、やっとこさ出演者の話。
良はピュアすぎたんでしょうねぇ。。
灰男に変に洗脳されてる純な少年。
森田剛くんの舞台歴、多くはないけど
他のジャニーズとはちょっと路線の違う舞台に出てるのね。
芝居もいけるし寺山色にも合ってる。
公衆トイレでのラストシーン、けっこう引き込まれた。
小柄ながら舞台向き。
変につまらんミュージカルとかやらずに独自路線でいってください。
灰男の
窪塚洋介くん。
テレビに出てる頃はカッコイイと思ったことはないんだけど
舞台の窪塚くんはやたらカッコイイ。
ささやくような声だと聞き取りにくくなるけど
声を張ると聞きやすい。
台詞の間が独特。いつもこうなのかな?
灰男という役には合ってるからいいけどね。
夏美の寺島しのぶさん。
18才の役はちときついけどやっぱり上手い。
若い女優でやるとなると見た目はいいかもしれないけど
夏美の存在感が薄くなりそう。。
寺島さんで結果オーライ。
遠藤ミチロウさんのブルースは一聴の価値あり。
アングラな清志郎みたいな印象です。。
三谷昇さんの出演はラスト10分だけ。。ええぇぇ。。
幕開け、上手にドラム缶設置するだけでも目を引くんだからもっと使えよ~。
保険の勧誘のとき、近くで勧誘してくれたからいっか。。
六平直政さんも相変わらず上手し。
『ムサシ』ロンドンNYバージョンでは住職やるのね。。
小次郎勝地くんも含めて興味出てきたけど。。
ま、じっくり考えてから。。
他に印象に残るのは子供の
大橋一輝くん。
実年齢は知らんけど12歳に見えた。
葉っぱの
江口のりこさん。
隣にいる
蘭妖子さんに負けない寺山っぽい空気を持ってる。
ちょっと・・・なのはそばかすの
柄本佑くん。
小者感が強すぎる。
君子の茂手木桜子さん。
チラシでは違う人になってるけど、いつ変わったのかな。。
メイクがやりすぎ。特に眉が変。
あとね、痩せすぎ。痛々しくて見てられない。
大石継太さん。
上手い人なんだけど・・・なんか違くね?
この役は継太さんの役じゃないんじゃないかと。。
あ、思い出した。
死んだ夏美にキスした灰男が夏美の口から引っ張り出した赤いのは何?
魂とか絆とか・・・そんなもん?
いやね、ゴムパッチンみたいで吹きそうになったもんで。。
ま、寺山作品ですから。
わかりづれ~ってのは覚悟してたし
観終わったら疲れるだろうってのも覚悟してた。
思ったほどじゃなかったけどね。
あとね、開演前は不安だったのね。
アイドルファンのマナーの悪さは何度も見てきたから。
ところが。
剛くんファンは観劇マナーがちゃんとしてた。
彼が今まで出た舞台で学んだんかな。
そのおかげでスタオベも微笑ましく見てられました(笑)