多喜二の
井上芳雄くんですが。
芝居が自然になってきてるし
ミュージカル役者にありがちな「他人の演技の邪魔」をしないし
役者として成長してるなとは思うんだけど。
芳雄くんのソロがことごとく邪魔に感じて。。
そりゃ歌上手いんだけど、ソロだと曲調が他曲とぜんぜん違うし
芳雄くんもなんだかミュージカルっぽくなってるから
物語から浮いちゃってるんだなぁ。。
歌の人だからって歌わせたいんだろうけど
その歌が浮くようじゃ本末転倒な気がする。。
全体を観ればきっちり芝居やれてるんだから
物語重視の作りでイケたはず。
主役の風格もあるし、落ち着いた台詞回しも板についてきたしね。
洋服より浴衣のほうが似合うのが意外。
来年あたり、歌なしのどっぷりストレートプレイをやってみたらどうだろ。。。
石原さとみちゃん。
女優さんってナマで見るとテレビより可愛かったりキレイだったりするもんだけど
さとみちゃんもいやぁ~可愛らしい。。しかもちっちゃい。
まわりがでかいからね、余計に。。
最初は緊張してるっぽかったけど、徐々にノッてきたのか
健気な部分もあり~の、嫉妬する部分もあり~ので健闘。
お歌はいまいちだけど、まいっかの範疇。。
どっちかってえとコメディが得意のような感じですな。
ほとんどが
高畑淳子さんと一緒の出番なので
余計にコメディの間の良さが引き立った。
その高畑さんは多喜二の姉しゃん。
面白い。。面白すぎる。。。
バラエティだとくどいな~と思ったりするけど
芝居のコメディ担当は全然くどくない。
そして面白い。。
あ、シリアスもちゃんとやってらっしゃるのよ。
そこらへんの切り替えも上手い。
山崎一さんは刑事さん。
てか、京都の刑事⇒東京で特高⇒交番勤務。。なんだけど。
山本龍二さんは同じ道をたどる先輩警官ね。
二人で多喜二を取調べ、見張り、追いかける。。
いいコンビネーションでした。
どっちも職務大事にしたいけど、どこかお人好しで。
それでも任務に忠実であろうと努力するのが龍二さん、
自分に忠実であるほうがが大事になったのが山崎さん。
最後のほうのおしくらまんじゅうで山崎さんが子供みたいな顔してたのと
龍二さんの応援団長が青田赤道に似てたのが印象的。
神野三鈴さんは多喜二の・・・公私に渡るパートナーみたいなもんですかね。。
いつの間にかオフィシャルサイトが。。
なんかこまつ座では真っ赤な役が続いてますな。。いいけど。。
いつもおキレイで。。
芯の強さも前よりにじみ出るようになったね。
カテコではダンナさん見てうれしそうにしてた。。
そのダンナさん、
小曽根真さんのピアノは
いつものこまつ座より現代風というか、リズミカルというか。
小曽根さんのファンらしき人も客席にいたっぽい。
小曽根さんの時だけ手を挙げて拍手してたもんね。。
曲も作ってるんだよね、たしか。。
芳雄くんソロはともかく、ほかはこまつ座に合ってた気はする。。
夫婦共演がどうだったのか、ご本人たちのみぞ知る。。
無駄を削れば今後も十分こまつ座のレパートリーでイケると思う。
削ればね。。