大塚ちひろちゃん歌上手いじゃん、カワイイじゃん。
お、
藤岡正明くんだ・・・相変わらずのオッサン体型だ。。
ミッキーまでになにがなんでも痩せろ。。
剣幸さんは老け役か?実年齢はいくつなんだろ。。。
と、次々に出演者が出てくるが
待てど暮らせど草野さんが出てこない。。
一幕も終わりに差し掛かった頃。。
汚いホームレス風の男が出現。。
・・・もしかしてこれか?
何も喋らず、パン持って去っていく。。
お~い待たんか~い。。アンタが草野さんか~と問い詰めたい気分じゃった。。
二幕でも喋らず歌わず。。
えええええぇぇぇぇ~~~~~
もったいない。。
ヤツはけっこう歌えるんだぞ。。
ま、役としては重要なキーパーソンだし。
歌ってるちひろちゃんの横で佇む表情がいいし。
そのシーンの照明がキレイだったし。
いっか。。。
で、作品ですが。
音楽がなんだか南米の荒野を連想してしもて。
『母を訪ねて三千里』の世界みたいなね。
聞くところによるとアイリッシュっぽいそうなので
私の耳はたいしたことないんだなって話ですが。。
あと全体的にね。
ビリー・ボブ・ソーントンの『スリング・ブレイド』が頭に浮かんだ。
ストーリーも主人公の設定もぜんぜん違うけど
寂れた町に前科持ちのよそ者がやってくるってのがね。
あの映画のキレイな田舎町の風景と
少年が逃げ込む森をちょっと思い出した。。
いい話だなぁ~とは思うし
ハッピーエンドなのはいいんだけど。。
たしかに舞台だから「よかったね」で済む。。
けど。
現実的に考えたらイーライはこのままじゃ済まんよなぁ。。
ハンナが生きてるうちには出てこれんくらいの期間収監されるわな。。
とはいえ、迫力押しで来るミュージカルと違って
ほんわか気分で観られる良作ではありますな。
出演者も好演。
ちひろちゃんはどっちかっつーとピュアなイメージがあって
ムショ上がり?そんなんありか?と思っていたら
ピュアな部分も陰のある部分もちゃんと見せてくれた。
やるじゃないか。。
剣さんのハンナは映画に出てきそうな雰囲気。
ジュリエット・ビノシュ&ジョニー・デップの『ショコラ』って映画でさ、
頑固で無愛想だけど、ホントはすごく優しくて寂しいばあちゃんがいて。
あれより頑固さを薄くした感じでね。
町に一軒しかないっていう理由だけじゃなくて
ハンナの人徳で店が成り立ってるって気にさせてくれる。
土居裕子さんのシェルビーね。
上手いよねぇ。。
歌はもちろんだけど芝居もね。
夫に言いたいことも言えなかったのに
パーシーとの関わり、ハンナの店の手伝いをすることで
変化していくシェルビーが明確。
今回のMVP。
町の噂大好きおばさんエフィの
田中利花さん。
利花さんのボケがあってこその舞台であります。
利花さんがいなかったら舞台が重くなりすぎてたに違いない。
藤岡くんは相変わらず歌上手いなぁ。。
マリウス・クリスしか見てないから
あんなに台詞を喋ってるのは初めて見たことになるのか。。
なかなか自然でいいんじゃないか。
だからこそ!
痩せろ~。。死ぬ気で痩せろ~。。
ミッキーまでが無理ならマリウスまでには絞り込め~。。
嫌なヤツだけど可哀想なヤツでもあるケイレブの
宮川浩さん。
イーライみたいになりたくてなれなかった可哀想な男を好演。
弱いくせに虚勢を張ることで強く見せようとするってやつね。
こんな男の妻がつとまるのは
シェルビーみたいに優しくて芯の強い女だけなぁ。。
で、私的メインの草野徹さん。
てか、劇場に草野徹目当てが私以外にいたんだろうか。。
ミュージカルファンには「あれ誰?」だったんだろうな。。
よくて「山田まりやちゃんのダンナ」くらいだろな。。
台詞も歌もなしだけど、演技としてはよかったべ?
特にパーシーの横に立ってる時とか
スピットファイア食堂に入ってきて椅子に座る時の動きとか。
あと、ハンナを見上げる目とかさ。
東宝系ではひさびさの当たりだった。
どういう基準でキャスティングしたんだとか
演出やる気あんのかとか
観る気もしねーよみたいな作品多いからね、私的にはね。
大作じゃなくてもいい作品作れるんじゃないか。。