場面場面はそんなに長くはないんだけど
細かく無駄が多いんだわ。。。
たとえば物産会で表源内がいちいち物に解説を入れるんだけど
・・・いらないよ、あれ。。
腑分のとこもね。
あ、腑分ってのは人体解剖ね。
あそこもグロくはないけど
とりあえず無駄だと思うし。
んで両国。
細すぎる体の女性にまわし着けさせてまで
やらなきゃいけないシーンかい?
あれはもう悪趣味としか。。。
他にも観ててこれ必要か?とか
やってもいいけどしつこい!長い!
みたいなところが多くてね。
そりゃま、こういうの書けるのは井上さんしかいないとは思うし
料理できるのは蜷川さんぐらいかなとは思うけど。
この二人が組むと長くて当たり前みたいな感じでさー。。
嫌がらせかよ!みたいな。。
無駄だらけで長いってのが理由で
面白いんだけど・・・みたいな感想になったらつまらんでしょ。
それから。
出てくる将軍や殿様が揃いも揃ってバカに描かれてるのがね(笑)
これはいい悪いじゃなくて
井上さんや蜷川さんが権力者をどう思っているかが
よーくわかって面白い。
出演者にはもうお疲れさんとしか。。
どの役も毎回テンション上げていかないと
公演として成り立たないだろうし
出番なくて袖待機とか着替えとかでも
気が抜けない舞台だってのは想像できるもんね。
特に
上川隆也さんと勝村さんは
日々疲労の限界ではなかろうか。。。
高岡早紀さんの色っぽさは既知だったけど
篠原ともえさんの色っぽさキレイさはびっくりじゃ。
「BIGGEST BIZZ」の時は色気より可愛さだったからね。
女は変わるもんだぁね。。すごいわ。。
この日の
立石凉子さんは
台詞飛びかけたり素で笑ったりしてたけど
それを責める気にはならない。。。
六平直政さんも田沼意次やらなんちゃら検校やら
何役もこなして大忙し。
検校は「藪原検校」があったから懐かしかったね。。
そういえば全体的に「藪原検校」と「天保十二年のシェイクスピア」のテイストが
そこかしこに感じられた。
同じ作者と演出家なんだから
当たり前といえば当たり前かもしれないけど。。
やっぱり長い分だけ
こっちの集中力もぶちぶち切れるからね。
面白いといえば面白いけど
作品を堪能しきれたかというと・・・う~ん。。
って感じ。。
無駄な時間を過ごしたとは思わんけど
無駄の多い舞台だなとは思う。。
そのうちWOWOWあたりでやると思うので
見直してみたら堪能しきれるのだろうか。。
まあそれでもいいかと思わせる
おっさん二人のパワーとかエネルギーはすごいんだな、と。。