ノラはたぶんりえちゃんに合ってるんだろうね。
何はなくとも人形のようにキレイじゃなきゃいけないもんね。
パニエ丸見えなのは、最初衣装が引っ掛かってるのかと思ってた。
でも、あれは意思を持たないノラの象徴なんだろうね。
人形状態のうちはパニエが見えるけど
追い込まれていくうちにノラは人形じゃなくなっていく。。
演出もいいけど、りえちゃんの演技もいい。
入魂のノラって感じ。
人形ノラから人として、女としての意思を持ち始める。
その変化が明確だもんね。
ノラが子供たちを置いていくのは酷いかもしれない。
でも娘、妻、母ではあっても
一人の人間だったことがないノラの気持ちはわかる。。
自分を取り戻したかったんだろうねぇ。。
そういう演技に持っていったりえちゃんは偉い。
堤真一さんはわりと出番少なめなので
ファンにはご不満の方もおられるでしょーが。。。
堤さんの演技もすごいと思うのよん。
自分の見栄とか世間体とかが一番大事で
しかも悪気はないし、上手く隠してるって結構厄介な役。
「キレイで従順な妻であればそれでよかったのね、アンタは」
ってのが手紙のとこで初めて客にわかるっちゅうとこに
持っていくのは案外難しいと思うのよん。
いい夫を装う自分勝手な男になってた。
つつみんも偉い。
単なる嫌なヤローじゃくて
生きるために必死なクロクスタ、
山崎一さん。
たぶんノラを一番愛し、
理解していたであろうドクター・ランク、
千葉哲ちゃん。
艱難辛苦の末、光を見出した
頼れるクリスティーネ、神野三鈴姉さん。
客席にご主人を見かけたような気がするけど。。。
見間違いかな。。。
ノラを育てるために自分の子供を里子に出し
ノラの子供たちも育てた乳母アンネ、
松浦佐知子さん。
なんとなく・・・すべてお見通しなんじゃないかと思わせるメイド、
ヘレーネの
明星真由美さん。
開場から開演まで紗幕の中でボール遊びをしてた子供たち。
見事な集団演技でございました。
松浦さんと明星さんに関しては
もったいない配役のような気がしないでもないけども。。
カテコは総立ち。
当然です。
いい舞台でした。