古田新太さん演じる二代目藪原検校が生まれる前、
父親が犯した座頭殺しの罪から始まる因果な人生の物語ですが。
座頭っていうのは…江戸時代の盲人組織の階級の一つらしい。。。
検校っていうのが一番上の位で…座頭は下のほうで…
大まかに4つ、その中でも細か~く分かれてるらしいんだけど。。。
ま、細かいことはいいやね。。
そもそも杉の市(後の二代目藪原検校)は女好きで
師匠の金をコソコソ盗む小悪党ではあるけど
最初の殺しはなんちゅうか、たまたまで、
んで、お母ちゃんとこに泣きついてきたら
たまたま嫌な野郎がいて、刺そうとしたら
目が見えないばっかりに誤ってお母ちゃん刺しちゃって。。
ここから大悪党への道歩んじゃうわけで
ちょっと可哀想だな~と感じた自分は甘いのかな。。。
古ちんは非道な悪党というにはおちゃめ。。。
客笑わせんの好きだし、客の反応見てるからね。。。
人いっぱい死んじゃって重い話だし、
でもけっこう役者さんたち、みんなおちゃめ傾向の演技だから
杉の市はあれでいいかもしれない。。
一番大変なのは
壤晴彦さんの狂言回しの盲太夫。
冒頭の長台詞もあるし、全編出ずっぱりで台詞は膨大。
時事ネタ盛り込んであったり、芝居にもたま~に参加。
ホントお疲れさまです。。。
壤さんも軽快なノリで面白かった。
田中裕子さん、キレイ。
色白いね~塗ってるせいもあるけど。
大胆な濡れ場も色っぺ~。
二回も死に損なうのは…ギャグですか。。って感じですが。。
元文学座ですから~そりゃあ芝居上手いです。。
この三人以外は、何役もこなして
大変なことになってます。。
段田安則さん、今回も食ってます。里芋マジ食いです。。
軽いノリの役から重々しいのまで。。達者です。
六平直政さん。可愛らしいのから憎憎しいのまで。。上手い。
「むさか」って変換できない。。。
梅沢昌代さん。お母ちゃんの死に際には感動。。。
どんな息子でも愛してんのよね。。。
龍二さんも
洋治くんも
神保さんも
景山さんも身体張ってます。。

殺し♪殺し♪と歌ってるメロディがノーテンキだったりして
ドロドロした歌詞に明るいメロディが付いてるのも面白い。
舞台好きにはたまらん芝居です。