あと、この作品はプリンシパルよりもアンサンブル命です。
アンサンブルがダメだと作品として成り立たないですな。
今回、シンガーもダンサーも東宝アンサンブルの最高レベルを集めたようで
アンサンブルのシーンは既視感はあっても見応え充分でした。
演出的にはですね・・・伯爵が乗ってるあのクレーンはなんじゃ?
もうちょっと考えろよなぁ・・・とシロートに突っ込まれるような演出って・・・
全体的にセットがチープ・・・工夫してそうなセットはウィーンの受け売りみたいだし。
プログラムに掲載されてるウィーン、シュツットガルト、ハンブルグの神秘的なセットや演出には程遠い。
芝居も中途半端。
何故村の人たちがヴァンパイアの城の存在を隠すのか、
サラが城に憧れる理由、ヴァンパイアがサラに執着する理由など、
あいまいなまま芝居が終わってしまって
フィナーレの勢いで誤魔化されてしまった感あり。
ミー&マイガールでも、何百年も続いた伯爵家の屋敷にしては成金趣味っぽいセットを作り、
ストーリーの表面だけなぞって無駄なギャグ満載の薄っぺらいミュージカルに貶めた
山田和也氏ですからねぇ・・・
9月に山田氏演出のプライベート・ライヴズを観る予定ですが、おもいっきり不安。。。
脚本の飯島さんがいろいろ口出ししてくれることに期待。
アルフレートとサラがWキャストで、今回観たのは泉見洋平くん&剱持たまきさんコンビ。
次回はもう一組の浦井健治くん&
大塚ちひろちゃんで観る予定なので
俳優さん個々の感想は次の機会にアップしたいと思います。