全体的には作品の良さもあってそこそこ良かったです。
オケに文句あり。打楽器の音量は抑えてくれー(-_-;)
歌詞が聞こえないなんてありえない。舞台稽古で誰も何にも思わなかったのかーっ(--;)
石井さんは歌も上手いし芝居もいいんですが、アンサンブルに埋没するときがあるのが残念。
でもコゼットに対する愛情は十分感じるのでラストは泣かせてくれる。
やっぱりラストは胸を熱くさせてくれなきゃね。
今ジャベールは迫力もあるし、ジャン・バルジャンへの執念もかなり強いのがわかる。
自殺のシーンもなかなかの熱演だけど、身をなげるまでの心理描写が弱いかも。
ちょっと唐突な気がしてしまった。
玲奈ちゃんには驚かされました。
ベガーズ~のポリーでは歌は上手いし可愛いけど、それ以上のものは感じなかった。
芝居が表面的で得意の歌にも感情表現が乏しかったんですね。笹本玲奈が透けて見えてしまう。
ところがエポニーヌでは別人になってました。
マリウスを愛し、マリウスが別の人を愛しても彼に尽し、彼のために動いた故に命を落としてしまう。
エポニーヌの中にはコゼットへのコンプレックスがあると思うんですが、
それも含めてエポニーヌの思い、何故こんな行動をするのかの表現が素晴らしい。
この変身ぶりは先月のハゲレットのオフェーリアに起因してるんじゃないかと思うんですよ。
この公演はストレートプレイだったので、芝居オンリーの表現になる。
オフェーリアは父を殺され恋人を失うことで精神に異常をきたして死んでしまうという役。
まだ若くて初ストプレの玲奈ちゃんには演技的には難しい役だったんじゃないでしょうか。
でもこれを経験したことで役を演じること、演技で表現するということが鍛えられた気がします。
かつて井上芳雄くんが蜷川氏演出のハムレットでレアティーズを演じたことで
初演と再演のMOZART!のヴォルフガングが別人のようになってたことに通じるものがあります。
若い役者さんはいろんな経験を積んででっかくなってほしいなーとつくづく感じましたよ。
6月のミー&マイガールへの期待が高まりました(^ー^)
まだまだ続く、レミゼレポ(*^^*)