まず藤岡ミッキー。
「サミー兄ちゃんになりたいな」のあたり。
客席に銃を向けたりするのはいい。
やり取りはするな。
子供によくある空想の世界の中のひとりごと、もしくは説明台詞でしょが。
客席いじっていい所じゃない。
千秋楽は多少控えめだったけど、16日マチネは酷かった。
あそこがどういうシーンかを理解してない証拠だし
ミッキーとして舞台に立ってない証拠。
ミッキーってのはやんちゃであってもただの悪ガキクソガキじゃないのよ。
「なんで俺を手放してくれなかったんだよ!」
逆だった可能性もあったはずの二人だったことに説得力がなきゃいけないのよ。
強盗の見張りで逮捕されるところでも金のために嫌々やってしまうじゃなきゃダメなのよ。
藤岡ミッキーは乳母車に二人寝てるところで
ライオンズママは確信持って選ばなかったんだろうよってくらいただのクソガキにしか見えない。
強盗も率先してやる大人になりそうな悪ガキでしかない。
何より鬱になりそうな繊細さがない。
ムショ暮らし終えたら箔が付きそうな勢いすらあるもん。
あれはミッキーじゃない。
田代エディ。
歌と演技が一体化してない。
歌ってる時はエディじゃなく田代万里生として歌ってる。
ミュージカルが芝居がわかってない。
もっと酷いのは泣くところ。
ライオンズママにぶたれて、引越しが嫌でジョンストン母ちゃんにすがって。
この二ヶ所でエディは泣きじゃくる。
その声がライオンズママとジョンストン母ちゃんの台詞を邪魔してる。
あそこはね、エディの思いより二人の母親の思いを伝えるべきシーンなのよ。
相手がしゃべってる時は声のトーン落とすのが礼儀であり常識です。
舞台礼儀がなってない。
歌とか演技とか、もうそれ以前の問題です。
この二人とリンダの
鈴木亜美ちゃんが二幕でやるパントマイム。
もう段取り丸出しで。。。
武田・岡田組の時はたしかに海がそこにあったよ。
水しぶきが見えたよ。
9月の舞台上に海はなかった。。。
経験の差はあるかもしれないけど
それより何より意識の問題じゃないだろうか。。
ミュージカルも芝居。
役として舞台上で生きて、役として歌わなければ
どれだけ歌えようがそんな歌には感動しない。
歌の上手さだけならコンサートでもやっててくれ。
ま、今のミュージカル界にはね。
上を見ればそんな男優が幅を利かせてるわけですから。
若手にいい影響があるとは思えない。
若手は若いうちにミュージカルだけじゃなくて
ストレートプレイもやらせるべきだと、演技を学ばせるべきだと常々思っとるわけですが。
それをやる根性が若手にあるかな。。
で、亜美ちゃん。
5回見たけど5回とも何も変わらない。
いつも判を押したように同じ。
いつもザ・鈴木亜美。
ジョンストン夫人。
金志賢さんも実はあまり変わってない。
日本語ではあまり応用が利かないからだろうとは思う。
一歩間違えれば金持ち捉まえて成り上がれそうな雰囲気がある。。
対して
TSUKASAさんのジョンストン夫人は
絶対成り上がれそうにないけどそれでもいいやって雰囲気がある。
金はなくてもそれなりに幸せだよ~みたいなノーテンキさがある。
前に観た時よりのびのびやってた。
どっちもありだとは思うから、後は好みかな。
私的にはTSUKASAさんだな。
どっかノーテンキさがあるからラストが余計に引き立つ気がする。
ライオンズ夫人の
久世星佳さん。
言うことありません。
足に疲労が溜まったと思うのでほぐしてくれたまえ。
ナレーターの
下村尊則さん。
千秋楽までにえらい濃くなったなぁ。。
自分に酔いすぎてんなぁ。。
それが下村さんなんだけど。
ちょっと引くことも覚えなきゃダメだな。。
普通の役ができる気がしないのは問題だぞ。。
とりあえず四季で覚えたことは全部捨てたほうがいいんじゃないかと。。
ライオンズパパの
金澤博さん。
パパよりほかに何役もやってるほうのが印象深い。
パパん時は奥さんの三倍くらいあるのが印象深い。。
サミーの
伊藤明賢さん。
数日であそこまで持っていったのはえらいけど。。
最初観た時と千秋楽とほとんど変わらない。。
だいたいどの舞台も最初頃と楽近くじゃぜんぜん違ってくる役者多いんだけど。
この舞台、変わんない人多いな。。
アンサンブルで上手い人。
西原純さん。
白木原しのぶさん。
スタンダードにしたいと何度も言ってるのを聞いた気がするけど
次にやる時はちゃんと芝居のできる人を真ん中に持ってきてください。
武田ミッキーは残していいから。
9月キャストなら観る価値ないよ。